営業のお仕事。

今までずっと営業をやってきて、少しずつ神経をすり減らされていっているような今日この頃。

 

普通に考えて、毎年売り上げを上げるということは、誰かの売り上げを食うということである。

 

自分の目標達成のために商談して取引を決める。その一瞬は達成感を感じることはあるが、次の刹那にはこれは誰かが失った売り上げでもあるということに気づくと、資本主義って怖いなって思う。

 

なぜ資本主義まで飛躍するかというと、「金」を持っているもののみが、決定権があるからだ。商品価値、品質が一番云々いう買い手がいるが、じゃあ今まで買っていたものの10倍の値段になってもそれに全量切り替えてもらえるか?普通に考えてありえない。それの基準になるのは「金」。売り上げを上げたいのがどこも一緒。でもそれが下がったら?資本家は労働者を見放す。価値がないと思う。

 

 

じゃあ営業やめればいいじゃんて思うんだけど、俺はその逆で、むしろみんなに営業を経験してほしいと思っている。

普段何気なく消費しているモノ、コトがどういった経緯で目の前に来ているかを知るのには、営業が一番わかりやすい。

ものが溢れている今の時代だからこそ、なぜ営業が必要なのかを知ってほしい(営業が偉いってわけではない。決して。営業一人では何もできない。兼任する人はいるけど。)

 

売る。買うという普段日常的に繰り広げられている行為が、どれほど営業の神経をすり減らしているかわかる。

 

来季に向けて予算がこの前組まれた。前年度より予算は当然上がっている。(まあ、結果を出したから当然と言われるかも知れん)また神経をすり減らす仕事が増える。誰かの売り上げを食う。

 

こういった考え方を持つ俺は、自分の努力によって給料が上がることを素直に喜べない。だから、せめて俺と一緒に働いている人たちの給料を上げたいなと思っている。どれだけ稼げばいいのかわからないが、それがこの仕事をする上での俺のモチベーション持続方法だ。